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お母さんは、
動かない姿だけを
見ているわけではありません。
心が優しいところ。
好きなことには夢中になれるところ。
本当は頑張りたい気持ちがあるところ。
わが子の良さを知っているからこそ、
強く言って無理やり動かせば、
私の思い通りに
動かしているだけなのかなと思う。
手伝えば、
自分でできる力を
奪っているのかなと不安になる。
見守れば、
時間だけが過ぎて、
結局また遅れてしまう。
どれを選んだとしても、
これでいいのかなと不安になる。
行動が遅い子が動き出すのに
必要なのは、
指示を増やすことでも、
もっと厳しく言うことでもありません。
好きなことなら、すぐに動ける。
興味のあることなら、驚くほど集中できる。
自分のペースで進められる時には、
最後までやり切れることもある。
つまり、
力がないわけではありません。
その子に合った関わり方が、
まだ見つかっていないだけなんです。
大切なのは、
その子の得意から
脳を伸ばす関わり方。
そして、
その子が今、
どこでブレーキがかかっているのかを見て、
指示するのか。
手伝うのか。
見守るのか。
行動が遅い子は、
本当は真面目で、
周りに合わせようとしていて、
「ちゃんとやろう」と
思っている子も多いです。
それでも、
聞き逃してしまう。
気が散ってしまう。
忘れてしまう。
気づいたら周りより遅れている。
本人は頑張っているのに、
「ちゃんと聞いて」
「早くして」
「なんでやらないの」
と言われることが増えていきます。
認めてもらえない経験が重なると、
子どもはやる気を失い、
行動すること自体を避けるようになっていきます。
すると、さらに強く注意されて、
と、少しずつ自信をなくしていきます。
だからこそ、今。
目の前の困りごとを
なんとかしたいと思うなら、
指示を強くするのでも、
指示を増やすのでも、
ただ見守るのでもなく、
現在小4の息子は、
小さい頃から行動がゆっくりな子でした。
声をかけても返事がない。
返事をしても、動き出さない。
やればできるはずなのに、
どうしてやらないんだろう。
その頃の私は、
この子を変えなくちゃ。
もっと早く動けるようにしなくちゃ。
そんな思いでいっぱいでした。
けれど、
必死に声をかけるほど、
息子はやる気をなくし、
反発し、
さらに動かなくなっていきました。
家でも学校でも
自分のペースを否定され、
注意され続けた息子は、
気づいた時には、
笑顔は少なくなり、
チックが出始めていました。
私がこの子を苦しめている。
そう思って深く後悔しました。
けれど、
結局どう関わればいいのか分からず、
苦しい日々が続いていました。
そんな時に出会ったのが、
発達科学コミュニケーションでした。
ただ褒めるだけではない。
叱って動かすのでもない。
得意なところから脳を育て、
子どもが動き出せる状態をつくる。
その視点で関わるようになってから、
息子は少しずつ、
自分で考え、選び、
動けるようになっていきました。
もう何年も聞いていなかった
という言葉を、
もう一度聞くこともできました。
今ではすっかり自分で動けるようになりました。
学校の授業にも集中して取り組めるようになり、
友達も増え、
科学者になるという
夢に向かって歩み始めています。
だから私は今、
行動が遅い子を
無理やり変えるのではなく、
その子の良さを伸ばしながら、
必要な力を育てる関わり方を
お伝えしています。
指示するのか。
手伝うのか。
見守るのか。
その迷いの中にいるお母さんにこそ、
わが子に合う声かけの軸を
知ってほしいと思っています。
この本で目指すのは、
子どもを完璧に動かすことではありません。
自分で気づく力。
次にすることを考える力。
小さく動き出す力。
困った時に確認する力。
止まってしまっても、もう一度立て直す力。
その力を、
毎日の小さな声かけから
育てていくことです。
ADHD不注意タイプ・行動が遅い子の子育てを専門に、
脳の発達の仕組みに合わせた声かけをお伝えしています。
「早くしなさい」に頼らず、
子どもの得意から行動する力を育てる関わり方で、
親子が安心して進める毎日をサポートしています。
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